序
2021/05/28
2021年5月19日、ヒトミィク=倉本ひとみが逝ってしまった。
文字通り、命を燃やしてギリギリまで歌い続け、音を創り続け、旅立っていった。
サウンドPのホリエさんと札幌入りしていた私は、18日の午後、彼女に会うことができた。
「話したいこと、いっぱいあるんだ」と言っていた彼女だったが、聞き取るのが精一杯の小さな声で、喋ること自体辛そうな様子だった為、残念ながら長い会話は難しかった。
「また明日来るね」とかけた声に、小さくガッツポーズを返してくれたのが、最後の別れとなった。
この日、彼女が私に伝えたかったことの一つに、ブログの話がある。
少し前から、書くことが難しくなったので引き継いで欲しいという話は出ていたのだが、他の作業に追われ、そのままになっていた。
当初は、彼女の話を私が文字に起こす、という方法を考えていたようだ。
けれど、それももう、かなわない。
結局、その日も、今後どうするかという話までは辿り着けず、託されたという思いだけが残った。
では、どうやって彼女の遺志を引き継ごうか。。。
今の私にできるのは、私から見た、私の中の、倉本ひとみを語ることしかないよなぁ。。。
そういう訳で、これからこの場を借りて、全力で走り続けたこの一年半余りの彼女のことを書いていきたい。
それを通して、倉本ひとみとその音楽、ヒトミィクプロジェクトのこと等、彼女自身がこのブログで語りたかっただろうことを、少しでも伝えられたらな、と思う。
なお、札幌~東京と離れた中での膨大なメールやLINEでのやりとりと、最近怪しくなってきた記憶力に頼った作業でもある為、記憶違いもあるだろうし、何より、必然的に私個人の主観があちこちに垣間見えてしまうであろうことを、予めお許し願いたい。
ヒトミィク・プロジェクト 広本 葉子
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