BFN.36
2022/01/31
目標の20曲を達成すべく、ひとみちゃんからは、次々と新曲のデモが送られてきていた。
そのうちの一曲が、「My life, I decide it」である。
「My life~」は、その迫力ある歌声とリアリティに満ちた歌詞で、多くの人の心をとらえた作品だと思う。
だが、実を言えば、デモを初めて聴いた時の私は、驚きと戸惑いでいっぱいだった。
何故なら、この曲は、全くもって、私の考える「倉本ひとみらしくない」曲だったからだ。
誤解を恐れずに言うならば(そして、これはあくまでも個人的な意見であることをお断りしておくが)、リアルでストレートな歌詞はともかく、メロディー、曲想、歌唱法のどれをとっても、それまでの彼女のスタイルではなかった。
こういう要素が彼女に無かったというのではない、逆にハマり過ぎるからこそ、彼女が敢えて避けてきたところだと、私は思っていたのだ。
自分の声を熟知している彼女が、こういう重くて、ある意味ベタな曲を歌うとは、思いもよらなかった。
「ちょっと吠えたくなった」と、ひとみちゃんは言った。
そうなのだろう。音楽性がどうの、歌唱スタイルがどうのなんていう、私が頭で考えたことなどは、一切関係無いのだろう。そんな全てのことを飛び越えて、表現者としての原点に帰って、今歌いたいことを、彼女はこの曲にぶつけたのだろう。……全て私の勝手な憶測である。
けれど、あの時あの状況でなければ産まれなかった、彼女が歌わなかった曲だと、今でも思っている。
そして、あの時あの状況で、あれだけの歌を歌ったことには、心底、彼女の凄さを感じている。
後にアキが「あの頃の倉さんは、ちょっと神がかってた」と言っていた。本当にそうかもしれない。
やはり、特別な一曲だ。
一方、進行中だった野呂君のプロデュース作業の方は、本人の歌入れまで済んでいたのだが、残念ながら、中断することとなった。事前に充分な話し合いが為されていたはずだったのだが、結果的に求める方向が違ったようだ。こればかりは、仕方がない。音楽を創る作業は、感性と感性のぶつかり合いであり、誰が悪いわけでもないのだ。斯様に、プロデュースというのは難しい、ということであろう。
この度、ヒトミィクプロデュースの「Ballerina」が、めでたく配信の運びとなったが、この曲の作業とて、全てが順風満帆に進んだわけではない。ひとみちゃん、ホリエさん、私の間で意見が分かれることもあったし、もちろん、当人のなおちゃんには、それ以上にいろいろと思うところがあったはずだ。
それでも、ショウジやアキもリズムの再構築に加わり、時間をかけてディスカッションを重ね、何度も手直しして、作品は完成した。
ひとみちゃん、なおちゃん、そして参加したメンバーそれぞれの想いが詰まった、とても良い作品になったと思っている。
本家「バレリーナ」とは全く趣の違う「Ballerina」を、古くからのReplica、浜崎なおこファンの皆さんにも、楽しんでもらえると嬉しい。そして、この曲で初めて浜崎なおこを知った方には、是非、他の彼女の楽曲も聴いて頂きたい。(私のイチオシ「流星」は、必聴の名曲。配信されてます!)
そんな風に輪が拡がっていくこともまた、ひとみちゃんの願いだったはずだ。
そして、このヒトミィクプロデュースの流れは、さらなる名曲を産み出すこととなった。
それが、「いのり」である。
to be continued…
ヒトミィク・プロジェクト 広本 葉子
浜崎なおこ『流星』
Official Video
配信は↓
https://linkco.re/CetQaCGn?lang=ja
ヒトミィク プロデュース
『Ballerina』浜崎なおこ-スタジオライブ
配信は↓
https://linkco.re/FY9Tam2H?lang=ja
Twitter→ 浜崎なおこ
@Naoco607 https://twitter.com/Naoco607
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