「ヒトミィク、あなたは凄い人です。」BY 野呂孝一
2023/02/10
ヒトミィクと初めて出逢ったのは、1985年。
札幌の某スタジオで彼女はバンド「3.2.5」(後の「Han-na」)のデモテープのレコーディングをしていた。
俺達のバンド「NONSECT」は練習をしにそのスタジオへ。
ヒトミィクは休憩でフロアにいた。
こちらを向いた瞬間、突然閃光が走った。
「何という目ヂカラ!」
数ヶ月後、札幌のミュージシャンが集まったチャリティー・レコードのレコーディングで再会。
伊藤アキトモ(ex.Han-na)、広本葉子(ex.NONSECT)と打ち上げに参加、ヒトミィクと初めて話をした。
その夜は、初めて話したとは思えない程話が弾んだ。
音楽や映画の話、時が経つのを忘れるくらいに。
彼女の物事に対する着眼点の違いやアートに対する新たな解釈など、感覚の鋭さに驚かされた。
俺達は、友人・ライバルとしてライヴでしのぎを削った。
リズム体のグルーヴ感、ギターアレンジのセンスの良さ、ヒトミィクの激しくせつない圧倒的なヴォーカル 。
「Han-na」はホントにカッコイイバンドだった。
ヒトミィク・プロジェクトの参加依頼は言わば天国と地獄の両方だった。
一緒に音楽ができる喜びを感じる一方、「残り少ない命の時間で自分が生きた証として音楽を創る」と本人からガンである事を告げられたからだ。
コーラス参加をする中、ガンの数値が少なくなって調子が良い日もあり「このまま良くなってくれ、ガン細胞消えてくれ」とずっと願った。
ヒトミィクは浜崎なおこ「Ballerina」(作詞・作曲 浜崎なおこ)、「INORI」(作詞・作曲 倉本ひとみ)をプロデュース。
なおちゃんのヴォーカル力はもちろんだが、ヒトミィクのプロデューサーとしての才能に驚いた。
「なおこの次は、こうちゃんだよ!」
嬉しかったが、大切な時間を俺に使っていいのだろうかと思った。
しかしその思いを吹き飛ばすかのようにプロジェクトは急速に進行、NONSECTの未発表曲「Skyscraper」をプロデュースしてもらう事に。
「Skyscraper」はライヴで盛り上がるドラムフィルの多いソウルフルなノリのロックだった。
ところがヒトミィクのアイデアで、しっとりとしたジャジーなアレンジに!(仕上げはホリエアキラex.NONSECT)
歌ってみると、こんなにしっくりくるとは!
彼女のディレクションは、同じヴォーカリストとして解り合ってる為、テイクの順番、急なコーラスのアイデア、コンディションの気遣いなど的確で素晴らしかった。
ヒトミィクのクオリティーの高いコーラスに包まれ、彼女の創り出す世界にワクワクした。
ガンと闘いながら1年半で20数曲の作詞・作曲、レコーディング、MV、番組制作、プロデュースと、超人的にやってのけ、亡くなった後もリスナー・人生を通して関わった人達に影響を与え続けている。
「ヒトミィク、あなたは凄い人です。」
ヒトミィク・プロジェクト 野呂孝一
*☆*The final surprise from hitomk*☆*
2023.2.8(水)Release
ヒトミィクプロデュース
Digital Single
野呂孝一『Skyscraper (feat.ヒトミィク)』
各種配信サイトは▼
https://linkco.re/79EdmgZa
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