BFN.23

2021/11/01

この5月から6月にかけて、ひとみちゃんの勢いは加速、連日スタジオ入りして、歌入れやエディット作業に没頭していた。
オケの方は、勿論ホリエさんに任せていたが、歌のエディットだけは、自分でやりたかったようだ。
ホリエさん曰く「時間と体力が物を言う作業」で、実際、エディットの日は、ひとみちゃんも珍しく「疲れた~」と言っていたが、「忙しくしてる方が調子いい」との言葉通り、充実している様子が窺えた。

一方、東京では、6/7にベースダビングとコーラス入れが予定されていた。
「Good-bye 瑠璃」のベースを生に差し替え、なおちゃんのコーラスを入れることになったのだ。
楽器の録りに関しては、私達を信頼して任せてくれるひとみちゃんだったが、ことコーラスのディレクションに関しては、自分でやることに強く拘っていた。
それも当然、フレーズから歌い方まで、彼女の要望を忠実に再現するのは、他者には至難の技である。
これだけは、正に彼女にしか、できないことであった。
そういう訳で、この日は、リモートでのディレクションいう初の試みを行うことになった。

当日、まずはいつも通りのレコーディングで、ベースを録る。
「Goodーbye 瑠璃」(当時はまだ、yoko ver.と呼ばれていた)が、ヤンジーの弾く生ベースになったことは、私としても、とても嬉しかった。
打ち込みならではという曲でない限り、やはり生が一番、しかもヤンジーだ。

例によって、ホリエさん主導で、時間をかけたダビング作業が行われる。
かれこれ、5、6回、いや、それ以上も回しているだろうか。私などは、とっくの昔にOKだよ!と思っていたが、ホリエさんもヤンジーも、一向に終わろうとしない。
お互いに相手が「この辺で」と言うのを待ってるのかしら。根比べなのかしら。それとも、やっぱり私が「せっかち」なのかしら。
心中そんなことを考えていたが、ともあれ、ご機嫌なベースが録れた。結果オーライである。

そして、コーラス入れ。いよいよ、リモートでの作業が始まった。
久しぶりにひとみちゃんとアキの顔が見られるとあって、我々のテンションも上がったが、予想通り、なかなか思うようには進まない。

時折、画面が固まったりするし、ディレクション~録り~プレイバックという通常の流れにも、いちいちワンクッション入る為、倍以上の時間がかかる。
目の前に居れば簡単な話が、すぐには伝わらないのも、もどかしい。
この作業、ひとみちゃんとなおちゃんにかかるストレスは、相当なものだったろうと思う。
そのうえ、この日録ったコーラスの凝り方がまた、ちょっと普通じゃなかった。
4小節ノンブレスの白玉の4声コーラスを各々4トラック、計16トラックを録ったり、男性でもキツそうな超低音パートを入れたりと、見ているだけで大変な作業なのだ。
疲れたと思うが、なおちゃんは、相変わらず素晴らしい集中力で、この難しいコーラスを決めた。
なるほど、ひとみちゃんの思惑通り、この白玉コーラスの聴こえ方は、ちょっと面白い。
もしかしたら、これがやりたくて、このversionを追加したのかもしれない。

リモート作業は、体験としては面白かったが、やはり大変なことの方が多い。
という訳で、次回のレコーディングでは、ついに、ひとみちゃんが上京することになった。

to be continued…

ヒトミィク・プロジェクト 広本 葉子

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